耐火被覆について
耐火被覆工事の目的
現在、新築の建築工事でオフィスビル・倉庫等を建築する際は、鉄骨造が主流となっております。
鉄骨で建築された建物の構造体(梁・柱等)は万一の火災発生時に建物からの避難する時間を確保するため
建物の倒壊を延ばすため)に耐火性のある材料(資材)を用い、被覆する必要があります。
耐火被覆工事は、鉄骨の建物の安全に不可欠なものであります。
耐火被覆工事の種類
耐火被覆には乾式工法・吹付け工法・巻付工法等各種の工法があり、各現場の状況・完成後の用途等により使い分けがされています。
各種工法の使い分けは、下記の通りとなります。
1.吹付け工法(半湿式ロックウール吹付け工法)
主にオフィスビル等の仕上げで天井が付く建物で用いられる。
1日当りの施工可能数量が多く、耐火被覆工事の主流である。
ただし、施工前の段取り・養生等に手間が掛かる。
2.巻付工法(ロックウール巻付工法)
仕上げ・隠れに共に使用される。
養生等の必要が無いため、改修工事等でも用いられる。
1日当りの施工可能数量は、半湿式工法に劣る。
3.乾式工法(珪酸カルシウム板貼り工法)
主に仕上げで使用され、倉庫等の天井の無い建物の梁などで用いられる。